謝罪よりもカイゼン 心の折れない「反省」とは

目標達成

「反省」したら心が折れると感じる人もいると思います。心の折れない「反省」を心がけましょう。

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「反省」=「謝罪」ではないですよね

反省だけなら猿でも出来る」というCMが昔ありました。猿が頭を下げる姿が反省しているように見えるからだったと思います。

このように、「反省」=「謝罪」と、すぐに結び付けてしまう人がいます。「反省しろー」とか、「反省文を書くように」とか、「反省」いう言葉には、何か、当人を責め立てるように感じる響きもあります。先生や両親、上司に叱られるイメージですね。

自分の心を見つめるということは大切なことではありますが、すぐに、謝罪と結び付けてしまうのには問題があります。

反省の負のイメージ

よく、不祥事を起こした会社の社長さんや経営陣の人がテレビカメラの前で頭を下げている姿を見ることがありますが、頭を下げることが「反省」だと言われると違和感を感じる人も多いのではないでしょうか。そんなことよりも、「責任者はとっとと辞めろよ」とか思われるのではないでしょうか。

頭を下げる姿を見せるだけでは、本当に再発防止が出来ているのかいなと勘ぐってしまうからではないでしょうか。

一度、「反省」という言葉から、「謝罪」とか先生や上司に叱られるイメージを払拭してみてはいかがでしょうか。

反省に必要なのは「再発防止」への冷静な分析

そもそも、「反省」とは、問題を認めて原因を追及し、二度とその問題を起こさないにはどのような対策をしたら良いかということを追及することです。冷静な分析と知恵が必要なものですよね。

その対策を考えるより前に、「謝らないといけない」とか「叱られてしまうー」という気持ちが先行すると、冷静な判断が出来なくなってしまうことにもなりかねませんよね。

もちろん、相手に迷惑をかけて気分を害してしまった場合には、早急に謝罪する必要はありますが、再発防止の意思のない謝罪は相手の気持ちを逆撫でする結果にもなりかねません。

再発防止はシステムの改善を

私は、再発防止は心でするものではなく、システムを改善することだと考えています。謝罪して「二度とこんなことしません」と言っても信用できるものではありません。

例えば、待ち合わせ時間に遅れてしまったという問題が起こった場合に、「実際に待ち合わせ時間を忘れないよう、約束したら手帳に書くようにする」とか、さらには「毎朝手帳やスマホでスケジュールを確認して集合時間前にアラームをかける習慣を身に付ける」とか具体的な対策を打つことが、「二度とこのようなことしません」と心に誓う以上に大切なことではないでしょうか。

人間は気持ちだけでは、同じ過ちを繰り返さないようには、なかなかゆきませんよね。先ほどのように手帳やアラームを活用するなど、再発防止をシステム化するように心掛けることが大切だと思います。そのような取り組みを続けてゆけば、その対策はその人の財産になり、良い習慣となり、目標達成にも大きく役立つものと思われます。

「謝らないといけない」とか「叱られる」とかのネガティブな気持ちが先行してしまうと、本当に身のある対策に頭が至らないことがありますので、くれぐれも注意が必要です。自己肯定感を下げることになってしまうのは良いことはありませんよね。

日本の宝「カイゼン」を実践しよう

日本の高度成長を支えた一つの要因と言われるものに、「カイゼン」という言葉があります。

「カイゼン」とは、工場などの生産現場で問題が発生した時に、作業効率や安全性の確保を見直して「改善」してゆく活動のことです。主には、現場の人からの提案活動つまりボトムアップの活動で、品質の良い日本の製造業の強さの秘訣となっています。その効果は世界を驚嘆させ、「改善」という日本語がそのまま「カイゼン」と海外にも紹介されています。

現場の人たちが、「どうしたらこの問題を二度と発生させずにすむだろうか」と、日夜、真面目に、素直な気持ちで、取り組んでいる姿が思い浮かぶような気がしますよね。

日常生活の中でも、反省は「カイゼン」の気持ちで、冷静に知恵を発揮するように取り組みたいものです。それが本当の自分を知ることにもつながり、目標達成にも近づくのではないでしょうか。

続けて書いてゆきたいと思いますので、またご訪問ください。

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