簿記3級を受検して知った、身近な経済知識と人生哲学

スキル

就職や転職のために資格を取ろうとしておられる方や、マネーリテラシーを上げるために簿記を勉強したいと考えておられる方もおられるのではないでしょうか。

今回、約1ヵ月間簿記3級の検定を目指して勉強して、身近な経済知識と、人生に必要なことを学ばせてもらいました。

簿記になじんでおられる方には、当たり前のことが多いかも知れませんが、感じたことを書き留めてみます。

これから簿記を勉強する人のモチベーションになればと思います。

また、簿記のことは分からないけど、概要を知りたい人にも役に立つことと思います。

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仕訳は、お金の2つの側面を考えること

まず、簿記で行うことの大半は「仕訳」といって、お金や資産の流れを記帳してゆく作業です。

その「仕訳」で、最初に驚いたのは、例えば、借金をしたら、資産としてのお金が増えるっていう点です。

よくよく考えたら、借金をしたらお金をもらうので、当たり前の話なのですが、

これは、借金というとマイナスのイメージですが、資産が増えるという裏表の関係があることを改めて知りました。

簿記では、以下のように仕訳します。

(貸方:資産の増加) 現金 100,000 | (借方:借金の増加) 借入金 100,000

やはり、人生、良い事もあれば、良くないこともあり、一つのことにも、いい点悪い点両面ががありますよね。それを必ず両方の側面を考えて記帳するというのは、最も学んで良かったと思った点です。

また、お金を使っても、備品を購入すれば資産が増えますし、消えてしまうような費用に使ったとしても、それは利益を生む投資になる可能性をもっています。

その両方の観点でお金を捕らえることは、資産管理にはとても大切なことなのだなぁと感じました。

モノは持っているだけで価値は下がる

次に、簿記では、所有する機械や建物などの固定資産と言われるものは、年々価値が下がってゆくと考えて、「減価償却」として、帳簿上の価値を減算して管理してゆきます。

これは、家にしろマンションにしろ、自動車にしろ、買った時にいくらで買ったということよりも、今どれだけの価値があるかの方が意味がありますよね。

リセールバリューなど今の価値に着目することが何においても大切ということを学びました。

人間も、過去の栄光や失敗にとらわれることなく、今の価値に気づきたいですね。

リスク管理も大切

また、簿記では、商品を売上げて、まだ受け取っていないお金は、一定の比率で、回収できないかもしれないと、想定してその費用を用意しておきます。

貸倒引当金」というものです。

世の中、何が起こるか分かませんので、リスクをしっかりと想定して、準備をしておくという、リスクヘッジの考えがしっかりと取り入れられていて、これまた感動した部分です。

「備えあれば憂いなし」様々なリスクには事前に備えておきたいですね。

難しい決算処理にも人生哲学を学ぶ

簿記の作業は、決算日を計算日として実施する作業が特別な意味を持っています。

例えば、決算日の2ヵ月前に1年分の家賃を払っていたら、2ヵ月分は払った家賃、残りの10ヵ月分は前払いした家賃(資産)として、明確に分けて整理することを行います。

経過勘定」といって検定試験にも必須の計算問題で出るところで、少々難しく感じる人が多いところです。

これは、決算日の「今」の現状把握をしっかりとすることの大切さをしっかりと折り込んでいるということでここも感動しました。

どんな課題も現状を正しく把握することは大切ですね。

簿記3級検定試験に合格までの勉強法

資格としての簿記3級ですが、私の勉強方法は、解説してくだっている「ふくしままさゆき」さんのYoutubeで全体像をつかんだ後、問題集を購入して、3回くらい問題に取り組みました。
簿記3級の試験は実践的な仕訳と計算の問題がほとんどですので、

必要なことを覚えた後は、使いこなせるまで、ひたすら練習しておく必要があります。

電卓もちゃんと使ったことがほとんどなかったのですが、電卓を使う練習も慣れておく必要があります。

資格学習の王道で言われる、「高速回転学習」をセオリー道理に実践することが大切だと思われます。 要は、何週も同じ問題を解く練習ですね。

最近の本の問題集は、解答用紙をネットからダウンロードして、何度でも書くことができます。

また、本を購入した人は、本番のネット試験と同じ形式の、ネット模擬試験を受けることが出来ました。

パソコンの画面を指でおさえながら、電卓を叩いて加算してゆくなど、一度体験しておくととても有益でした。

簿記3級のネットでの試験は60分の試験ですが、時間配分など、慣れておかないと、時間が足らない試験で、見直しもなかなかできない試験です。

ですが、最近は、スマホのアプリもありますし、色々なツールを使って、練習することで、ゲーム感覚で、短期に習得できる資格でもあります。

まとめ

簿記3級の試験を目指して勉強することは、マネーリテラシーだけでなく、人生哲学も学ぶことができます。また、高速回転学習を意識して3周くらいの問題解きをすれば、ゲーム感覚で勉強できて合格も可能な試験だと思います。

検討されている方は、是非、チャレンジされたらと思います。

続けて、書いて行きますので、またいらしてください。

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