英会話などのスキルを効率的に習得しようとする時に、良く「習うより慣れろ」と言われます。
これは理屈を学ぶよりも、実際にトレーニングをして身体に覚えさせた方がいいということですね。
効率的なスキル習得に大切な心掛けですが、いくらトレーニングをしても上達しないと悩むこともありますよね。
それは、実はトレーニングの目標が設定されていないことに原因があるかも知れません。
今回の記事は目標をもってトレーニングをすることの大切さについて書いてゆきます。
トレーニングの目標が理解できれば、効率のよいスキル習得が出来るようになります。
英会話習得には日本語が邪魔になる
英会話の習得には、日本語を介さずに、意味やイメージを伝えたり、理解することが大切です。
その方が英語の言葉が口から出てくるのが圧倒的に速いですし、頭の中で、日本語に変換していては自然な英会話は出来ませんよね。
英語脳は日本語によって壊れてしまうとも言えます。
イメージを日本語にして意味を考えて、それから英語に翻訳するという風にすれば、理屈的には理解できるかも知れません。
ですが、理屈どおりにいかないのが、私達の身体ですね。
理屈を学ぶことは大切なのですが、理屈だけでは、応用の効くスキルとして習得することはなかなかに厳しいものがあります。
そこで、「習うより慣れろ」と言われる訳ですね。
習うより慣れろの本質
理屈を学ぶより、実際にトレーニングして身体に覚えさせろということですね。
これは、確かにそうなのですが、いくらトレーニングをしても上達しないと悩むこともありますよね。
それは、トレーニングの目標が設定されていないことに原因があるかも知れません。
どういうことかといいますと、トレーニングを通じて、何を習得するかということが明確になっていないと、なかなか効果が得られないかも知れません。
英会話のトレーニングの基礎的なものは、自分が頭に浮かんだイメージを日本語という理屈を介さずに、英単語や英文にして口にするというものです。
つまり、このトレーニングの目標は、「日本語を介さずに、イメージを英文にする」ということになります。
このことを忘れてしまうと、「えーと、生け花の教室に通っているって言いたいんだけど、生け花って、英語でなんて言うんだったっけ???」みたいに頭が迷走してしまいます。
「日本語を介さずに、イメージを英文にする」ことを意識していたら、
花を飾っているイメージを先に思い浮かべて、「Flower」をアレンジするとかデコレートすると言ったイメージになり、「I decorate flowers」といった英文がすぐに口から出てくると思います。
ピアノの習得にも必要な目標設定
別の例として、ピアノの譜読みトレーニングについて説明します。
ピアノのホームポジョンの「ド」の鍵盤は、ピアノに向かって座っているところのおへそにあたる部分、真ん前にある鍵盤が「ド」です。
すべての音符は、そこから、上に何個とか下に何個分と言った位置にあります。
理屈はそうなので、「ド」の位置から、一つずつ数えてゆけば押さえる鍵盤にたどりつくことは出来ます。
でも、それでは、速く譜読みが出来ないですよね。
「楽譜と鍵盤の位置の関係を覚えてしまう」というのが、譜読みトレーニングの目標となります。
これを覚えることを目標とせずに、数えるスピードを上げるのがいいんだと思う人もおられます。
でもそれだと、毎回数える手間が発生しますよね。形で覚えてしまった方が、圧倒的に速いです。
ちょうど英会話の日本語に相当するのが、「数える」とか、「ド、レ、ミ」という音名に当たります。
譜読みのトレーニングは、音符の位置の形と、鍵盤の位置との関係を覚えるように繰り返すのが大切で、いくら速く数える練習をしても、譜読みが速くなる訳ではありませんね。
まとめ
今回の記事は「習うより慣れろ」のトレーニングは目標をもって頭や身体に記憶させることですが、それには、トレーニングの目標を明確にすることが大切だということを、英会話、ピアノの譜読みの2つの例で説明しました。
目標を明確してトレーニングを行うことで、本当に「習うより慣れろ」の実践が出来て、効率的なスキル習得を図ることが出来ます。
続けて書いて行きますので、またいらしてください。
いいねやコメントいただけると励みになります。
コメント