幸せは人が連れて来る 職場や家庭のすさんだ雰囲気を改善するには 

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お釈迦様の6つの教えについて、一巡しましたので、さらに詳しく書いてゆきたいと思います。

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そもそも、布施(親切)とは?

6つの教えの最初は「布施」ということで、現代語では「親切」にあたります。「布施」とか「施し」というと、恵まれない人の為のチャリティーをイメージする人があるかも知れません。

たしかに、「布施」は、物やお金、労力などを人のために使うことですが、必ずしも、恵まれない人へのものとは限りません。

私達の隣の人、家族、友人に対しても、「与え」れば「布施」です。善い行いとなって、自分自身の善い未来を作るタネとなります。

そして、その与えるものは、お金や物や労力だけでなく、まずは、「心づかい」が大切です。

幸せの多くは人が運んできますよね。情報社会の現代は、情報が大きな役割をはたしていますが、元をたどれば、情報を運んでいるのは人ですよね。

とある優秀なリーダーの話

えカニが現役時代に、とある優秀なリーダーの話を聞いたことがあります。

その人の部署は、ある時期、業績が上がらず、社員達もなんとなく萎縮して、そのリーダーを避ける雰囲気で、いわゆる、「すさんだ部署」になっていました。

色々な対策を悩みながら検討して行く中で、その優秀なリーダーは、自分が部下に指示を出す時に、「営業部門」はこうしろとか、「サポート部門」は〇〇するようにとか、部署ごとの連携を強調するあまり、コマのように指示を出してしまい、その部署が人の集まりであることを忘れてしまっていたことに気づいたそうです。

そのリーダーは、さすがに優秀なだけあって、そのことを謙虚に反省し、以降、人に話かけるように、指示を出していったとのことです。

そうすればみるみる職場の雰囲気も業績も改善したとのことです。

ニューヨークの雰囲気も

割れ窓理論 (Broken windows theory) というものをご存じでしょうか?

街の中で人の通る道の横に、窓のガラスが割れた車を放置しておくと、最初はその車に近づく人はいないのですが、少しずつ、その周りにゴミが放置されたり、他の窓ガラスが割られたり、スプレーで落書きされたり、車のホディもボコボコにされたりと、だんだんと周囲すさんでゆき、徐々に治安も悪くなり、犯罪も増えてしまう。

と、いったような考え方です。

実際にニューヨークで凶悪犯罪を減らすのに使われた理論で、落書きを消して、街のゴミを減らし、電車への無銭乗車といった軽犯罪を取り締まることで、凶悪犯罪の数を減らした実績があります。

ひとさまの精神を家庭にも

「人」を感じなくなったら、その場所も、すさんで来るのでしょうね。人の手が入らない、空き家は早く傷むとも言われますよね。

日本には、昔から「ひとさま」と言われて、周囲の人を敬う文化が残っています。

人に「さま」をつけるなんて、「一人一人がみんな尊い」という響きがあって、なんと素晴らしいことでしょうか。

他人だけでなくて、家族も「ひとさま」と呼んでいただきたいと思います。

周囲の「人」ということを忘れない。これが、「心づかい」の第一歩ではないでしょうか。

エピローグ

周りの人に優しい笑顔で、優しい言葉やねぎらいの言葉をかけてゆくのも尊い「布施」でですが、まずは、自分の周りに「人」がいて、なんらかのおかげを受けているということを自覚してみるのはいかがでしょうか。

続けて書いてゆきますので、また、是非、いらしてください。

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