将来の不安を減らす思考法 不安は未来の不確実性から 

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お釈迦さまの6つの教え(六度万行)の5番目は禅定です。現代語では反省ということになります。心を静めて自分自身の心の動きや今の行いを見つめるという意味があります。

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禅定 反省とは

ビジネスや目標達成においては、実施してきたことの反省や進捗のチェックがこれに当たります。

「将来に対して不安なんです」とか、「本当にこの目標が達成できるのか不安なんです」と言われる人は多いですが、未来の出来事は誰にも分かりませんので、どんな人も不安なものです。ですが、少しでもその不安を減らすには、どうしたらいいでしょうか。

不安の解消に必要なこと

その一つに禅定・心を静めて反省するということがあります。今の自分の行いが未来を作りますので、今、一生懸命種蒔きをしていれば、未来の明るさは予感できるでしょう。

現状を知る、つまり「今を見つめる」という点と、もう一つ、「法則を信じる」ということも大切なことになります。どういうことかを説明するために、一つの例をお話します。

未来の予測は現状と法則から

いつもの布団やベッドで寝る時のことをイメージして見てください。夜、寝ようとした時に、例えば、貴方の頭の上の天井に、子供のいたずらでしょうか、バスケットボールくらいの大きさのボールがビニール紐で吊られて、天上に押しピンで止められていることを想像して見てください。目を天井に向けたら、真上にボールが吊り下がっていて、しかもしっかり固定されていなくて、フラフラしている状態です。

その状態のまま、夜、ゆっくり眠ることができますでしょうか? 無理ですよね。「誰だよこんなイタズラしたのは」とかつぶやきながら、その吊られたボールを床に降ろせば眠ることが出来ることになります。

何故でしょうか?

「寝ている間に、ボールが頭の上に落ちて来て、大けがするかも知れないじゃないか」というようなことを言われるのではないでしょうか。はい。その通りです。いつボールが落ちてくるか分かりませんね。

では何故、ボールが落ちるのでしょうか?

「ボールを吊っている紐が切れたり、押しピンが外れたりすると、重力に引っ張られて天井から下の自分が寝ているベッドなり布団に落ちてくるからだよ」と答えられるかも知れません。

はい。その通りです。

何故、紐が切れたり、押しピンが外れたりすると、ボールが落ちてくると考えられるのでしょうか?

「そんなん、重力があるから落ちるに決まっているだろ」

はい。それもその通りです。つまり、「何故りんごが木から落ちるのか」ということから、ニュートンが発見したと言われる、「万有引力の法則」にしたがって、地球の重力にボールが引っ張られて、自分の寝ている頭の上に落ちてくるということですよね。

ボールを天井から降ろして、足元に置いておけば、その心配は無くなりますよ。ボールは天井から降ろす前も後も寝室にあるのに、天井にあれば落ちるかもと不安。床にあれば安心。

これはどうしてなのでしょうか?

これは、貴方が、「万有引力の法則」をご存じで、ボールが重力に引っぱられて落ちるっていうことを知っているからです。信じていると言ってもいいかも知れません。法則においては、知っている信じているの違いはあいまいです。

このように、今の状態から、未来を予測する「法則」を知っていたり信じていたら、。大半の場合はその法則にしたがった形で、未来は起こるだろうと考えます。

つまり、現在の事象:「現状」と「法則」をかけ合わせることで、ある程度の未来は予測が可能となりますよね。

そのようにして、未来を予測することがある程度できれば、漠然とした不安は、少しは解消するのではないでしようか。

反省とは今の心を見つめること

禅定とは、今を見つめるということと同時に、法則をかけ合わせて未来を予測するということを同時にしていることになります。

「今、こんなことをしてたら、未来は大変だぞ」、とか、「なんとか、今までしてきた勉強を続けて行ったら、成績も上がると思うので、この勉強を続けよう」とか。現状と法則をかけ合わせて未来を予測しているのではないでしょうか。

もちろん未来のことですので、誰も分かりませんので、不安を完全に無くすことは出来ません。ですが、その未来が「現状」と「法則」によって決まるということを知っているだけでも、少しの安心感を得ることができるのではないでしょうか。

この点に関して、もっともっと書いてゆきたいので、是非またいらしてください。

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