前回、自己肯定感を下げない忍耐・努力ということに触れましたが、目標に向かって進む時に、落ち込まないように気持ちをケアしながら取り組むのはとても大切なことですよね。
自分をいたわることの大切さ
「他人をいたわれない人は自分もいたわれない」ですし「自分自身をいたわれない人は他人もいたわれない」ですよね。自己肯定感が下がって、自分自身をいたわれない状態では、人の幸せを願うことは難しいですからね。いくら自己犠牲の気持ちでといっても、自分が喜びを感じられない時には、それは相手の為にもなっていないケースが多いです。
そのことをお釈迦さまは、「自利利他」と教えておられます。
人の幸せを願うと、その人の幸せがそのまま自分の幸せにつながり、その自分の幸せがまた他人の幸せにつながるという教えです。 幸せの連鎖ですね。
幸せの連鎖 最初は信じられない
実は、えカニぃが社会人になって会社勤めを始めた頃、この言葉は知っていたのですが、ほんとうにそうなのかっていうことについては、まだまだ疑問がいっぱいありました。
特に若い社会人にとって、お金より大切なものは仕事を進める上での情報やノウハウだと思います。お金は頑張って仕事をすれは稼ぐことが出来ますが、情報やノウハウはその仕事を成功させるには不可欠のものですから、お金以上に大切なものです。
特に、自分が苦労してつかんだ情報や、試行錯誤を繰り返して見つけたノウハウは、人に教えたくないものです。特に同僚や同期のライバルには教えたくないものです。私もそのように思っていました。
その当時、エクセルなどのITのツールを使った仕事の効率化の図れるソフトウェアというか、色々なエクセル関数などを使ったツールを、一年近く色々な試行錯誤を重ねて作っていました。IT関係のツールはうまく使えば効果は抜群なので、結構短時間で色々な仕事の効率化などの成果が出ていました。
ある日、同じ職場にいた、ライバル的な同期の同僚から、「それ凄いね!どうやって作ったのか教えてよ」と言われたことがあります。あっさり断ることくらいはできる性格を持ち合わせていたのですが、「自利利他」という言葉だけは知っていましたから、お釈迦さまの言葉がホントならなんとかなるだろうと、教えるどころかツールそのものを同僚に譲ってしまいました。同僚からお金をもらう訳にもいかないですしね。
同僚は大変喜んでくれました。私自身は、表向きは平然としていましたが、内心はかなり後悔とあせりが交錯していました。
長い期間かけて作ってきたノウハウを渡してしまうと、自分には何も残っていない、、、、。
ほんとうに全部を教えてしまった。彼の方が自分より優秀だから、このノウハウ使ったら、自分にはもう追いつけないくらいになってしまうかも、、、、。
体験から知る幸せの連鎖
でも、それでも、なんと不思議なことに、「自分には何も残っていない」と思っていたのに、しばらくたつと、それまで考えてもなかったように良いアイディアを次から次へと思いついていったのです。そして、またまたそれまで以上に成果の出るようなノウハウを得ることができたのです。
「自分には何も残っていない」という不安がいっぱいでしたが、全くそんなことないんだと気づきました。それ以来、同僚には仕事に役立つ情報やノウハウは、惜しげもなく教えることにしました。
おおよそ、社会人生活を送っていると、同僚や仕事の仲間を助けていると、いつか自分を助けてくれるものです。若いころはそんなことも分かっていなかったことに恥じ入るばかりです。長い会社生活の中でも、ほんとうに周囲の人達に支えられ、助けられてきたと、今では感謝いっぱいです。
また続けて書いてゆきますので、またいらしてください。
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